この章では、Unixのシステムパフォーマンスについて詳しく説明します。
Unixシステムでのパフォーマンスの監視と管理に利用できるいくつかの無料ツールを紹介します。これらのツールは、Unix環境でパフォーマンスの問題を診断および修正する方法に関するガイドラインも提供します。
Unixには監視とチューニングが必要な主要リソースタイプが次のようにあります。
- CPU
- メモリ
- ディスクスペース
- 通信ライン
- I / O時間
- ネットワーク時間
- アプリケーションプログラム
パフォーマンスコンポーネント
次の表は、システムの時間を占める5つの主要コンポーネントを示しています。
S.No. | コンポーネントと説明 |
---|---|
1 | ユーザ状態CPU
CPUがユーザー状態でユーザーのプログラムを実行するのに費やす実際の時間。これには、ライブラリの呼び出しの実行に費やされた時間が含まれます。つまりは通常の状態というわけですね。 |
2 | システム状態CPU
これは、このプログラムの代わりにCPUがシステム状態で費やす時間です。すべてのI / Oルーチンにはカーネルサービスが必要です。プログラマは、I / O転送をブロックすることによってこの値に影響を与えることができます。 |
3 | I / O時間とネットワーク時間
これは、データの移動とI / O要求の処理に費やされた時間です |
4 | 仮想メモリのパフォーマンス
これにはコンテキストの切り替えとスワッピングが含まれます |
5 | アプリケーションプログラム
他のプログラムの実行に費やされた時間 – 他のアプリケーションが現在CPUを持っているため、システムがこのアプリケーションにサービスを提供していないとき |
パフォーマンスツール
Unixは、Unixシステムのパフォーマンスを測定し、微調整するために、以下の重要なツールを提供しています。
S.No. | コマンドと説明 |
---|---|
1 | nice/ renice
変更されたスケジュール優先度を持つプログラムを実行します。 |
2 | netstat
ネットワーク接続、ルーティングテーブル、インターフェイス統計情報、マスカレード接続、およびマルチキャストメンバーシップを表示します。 |
3 | time
シンプルなコマンドの時間を計るか、リソースの使用を助ける |
4 | uptime
これはシステム負荷平均です |
5 | ps
現在のプロセスのスナップショットを報告します。 |
6 | vmstat
仮想メモリ統計を報告する |
7 | gprof
コールグラフプロファイルデータを表示します。 |
8 | prof
プロセスプロファイリングを容易にする |
9 | top
システムタスクを表示します。 |