STPの問題点
EEE802.1D標準のSTPでは収束時間に最大50秒が発生してしまうため、障害発生時に対応が遅くなってしまいます。そこでシスコではPort fastを開発しました。
Port fastとは
通常ブロッキング⇒リスニング⇒ラーニング⇒フォワーディングの順番で状態が移行します。
PortFastが設定されたポートではブロッキング⇒フォワーディングの順番で状態が移行する。
つまりフォワーディング状態になりすぐにデータフレームを転送できるようになります。
Portfastの設定
特定のインターフェースへの適用
構文 (config-if)# spanning-tree portfast
全てのアクセスポートでPortFastを有効化する設定
構文 (config)# spanning-tree portfast default
では下記のパケットトレーサーでコマンドを入力してみましょう。
Portfast リンクを開いて、パケットトレーサーを開いてください。
設定例
設定確認
構文 show spanning-tree [vlan-id]
ポートファーストが有効か調べる
構文 show spanning-tree summary
BPDUガード
BPDUガードは、PortFastが設定されているCatalystスイッチポートでBPDUを受信した時、そのポートを無効(error-disabled)にする機能のことをいいます。
PortFastが設定されているポートではPC、サーバなどを接続することを前提として設計されています、
BPDUガードを設定しておけば、スイッチがPortFastが設定されたポートに接続した場合でもerror-disabled にして不正接続を防止できる。
BPDUガードの設定
*パケットトレーサーでは対応していないコマンドになります。
インターフェイスに対して設定
構文 (config)# spanning-tree portfast bpduguard default
特定のポート上でBPDUガードを有効化
構文 (config-if)# spanning-tree bpduguard default
確認コマンド
構文 (config)# show spannnig-tree summry
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